【事例紹介】姉妹で隣り合う2棟を購入する2
今回も姉妹で隣り合う2棟をご購入いただいた春日井編です。
母は離婚してアパートにお一人で、同じアパートの隣の部屋に姉夫婦が住んでいました。妹は20代後半に差し掛かり姉夫婦とは別のアパートで男性と同棲していました。姉夫婦たちが住むアパートの近くに分譲住宅4棟の建築が始まり、どんな家になるのかと気にはなっていましたが購入するつもりはなかったと振り返ります。姉夫婦は一時、携帯電話料金の支払いを後回しにした時期があったそうで、以前、住宅ローンの審査に落ちた経験があります。
建物が完成しオープンハウスをしているある日、「買わないけど見せてもらっていもいいですか」と姉夫婦が見学に来られました。既に持ち家にお住まいなのだと思ってご案内していると、まるで購入するかのような具体的な質問が多く、詳しくお話を聞くと、ローンが通るようになるまでまだ数年かかると言っていました。そこで私が審査が通るなら購入したいですかと尋ねると、「はい、いずれは母と同居すると家族で決めています」と。
当時の状況を詳しく教えてもらい、当店で調査したところ確かに審査は無理だと思いましたが、もしかしたらというポイントが見つかり、そこを突破口にして銀行と下交渉しました。すると「なるほど、それなら審査してみましょう」と正式に事前審査を申込み、3日かかって承認されました。姉夫婦と母はとても喜び、それを聞いた妹が「私も隣を買いたい」と姉夫婦と母と一緒に来られました。しかし、収入など聞くと妹ではローンが組めないので、入籍を前提に正社員の彼なら審査できると伝えると、今度は同棲中の彼を呼んで「籍を入れて隣を買おう」と、とんでもないスピードで話が進みました。しかし、妹側にも若すぎるという問題がありました。
妹の彼は高校を卒業して正社員として就職していますが、年齢が20歳3か月でした。姉夫婦と同じ銀行でローンを組みたいと言っていましたが、銀行にとっては若過ぎるのもリスクと審査できず(本当は姉妹共倒れを回避)。他の懇意にしている銀行に事情を話し打診すると諸経費までフルローンで事前審査を受け付けてくれて、今回もまたギリギリで承認もらってきました。
妹は融資実行の前に入籍し、これでめでたく隣り合う2棟のご購入となりましたが、私にとって20歳3か月はいまだに最年少記録、銀行にとっても当時は住宅ローン単独融資は最年少だったそうで、とても印象に残る取引でした。
数字が並ぶ〇〇銀行さん、難しい案件をいつもありがとうございます笑